宇佐神宮は大分県宇佐市にある神社です。全国に約44,000社ある八幡宮の総本社とされています。
宇佐神宮は日本三大八幡宮のひとつで、あとの二つは京都にある「石清水八幡宮」と、福岡市の「筥崎宮(はこざきぐう)」があります。
宇佐神宮は725年に建立されました。奈良時代、聖武天皇の時代で約1300年の長い歴史があります。
12世紀には九州にある権力者の私有地である荘園の三分の一以上を保有していたそうです。
境内の広さは約14万坪。約50万㎡とありますので、宇佐神宮が当時大きな勢力を持っていたことが分かります。
わたしもここまで広い境内の神社は初めてです。
全部回り切れませんでしたが、入口から勅使門までの道のりを写真で追ってみたいと思います。
最初の鳥居をくぐると、機関車が展示されています。
この機関車は、明治27年に九州鉄道(国鉄の前進)がドイツから購入し活躍していたそうです。
のちに宇佐参宮線を走り、昭和40年に廃止するまで71年間にわたって活躍したそうです。すごい働き者ですね!
目次
神橋
朱色の美しい「神橋」を渡ります。
川に鯉が泳いでいて、エサをあげることができます。
えさは橋のたもとに無人販売機があります。
橋を渡ると表参道につなぐ大鳥居が見えてきます。
子どもたちが立つと、鳥居がものすごく大きいことがわかりますね。
表参道
道幅が広くて歩きやすいし、きれいに整備されゴミひとつ落ちていません。歩くととても気持ちがいい表参道です。
黒男神社
最初の神社、「黒男神社」があります。祀られているのは武内宿禰(たけしうちのすくね)。
第12代から第16代までの天皇に仕えたという人物で、蘇我氏など有力豪族の祖という言い伝えがあります。
宝仏館・参集殿
初所池には二つの建物が建てられており、そのひとつが宝仏館です。
残念ながらこの日は閉館していたので中には入れなかったのですが、国や県の指定文化財が展示されています。
開館日や入館料についてはこちらをご覧ください。
参考 宝物館のご案内宇佐神宮こちらが参集殿です。中には入れませんでしたが静かにたたずむ建物は見ているだけで癒されます。
訪れた時が初夏で、日陰がないのでちょっと暑かったです。子どもたちが水筒を飲み干してしまい焦っていた時にお手洗い発見。
ここに自販機があって助かりました。きれいなトイレでした。
絵馬堂
椅子とテーブルが置いてあります。暑かったのでここでひと休みしました。
鴨居に絵馬や面がかけられていて目を楽しませてくれました。
総合案内所・御朱印所
絵馬殿の向かいに宇佐神宮儀式殿があり、やっと総合案内所まで来ました。御朱印所もここにあります。
手水舎
手水舎です。最初の鳥居をくぐってからかなり歩いてます。
普通の神社なら、鳥居をくぐってすぐのところにあるのですが、宇佐神宮はスケールが違います。
「日本一の水盤」と書いてあります。説明によると、この水盤は山口県の徳山みかげ石が使用されていて、重さはなんと24トン。
国産の御影石では最大の大きさだそうです。
ここからようやく涼しい日陰。
石畳の階段をしばらく上ります。宇佐神宮は空気も光も木々の揺れる音も本当に心地よいです。
亀山神社
御祭神は大山積命(おおやまづみのみこと)。
宇佐神宮の社のある小椋山(おぐらやま)が亀山と呼ばれることから、亀山の山の神である大山積命を祀る神社です。
そろそろ到着です。宇佐鳥居と西大門が見えてきました!どちらも県指定重要文化財です。
西大門
西大門(さいだんもん)
裏手をぐるっと回り正面に向かいます。
南中楼門
南中楼門に到着しました。南中楼門も県指定有形文化財です。
惚れ惚れするシンメトリーです。大きすぎて左右がカメラに納まりきらないのが残念・・・。
『願掛けしょうたん絵馬』
ひょうたんは古来より災いを祓い、あらゆる願いことをかなえて幸福をもららすと言われているそうです。
百段
この階段は「百段」という名前で、昔は石段の荒作りで次のような伝説があったそうです。
大昔に鬼がいて、『人を喰べていいか』と神に許しをこうたところ、大神は、「我が宮の石段百段を一夜に築いたならば許してやろう」と言われました。鬼は懸命に石段を積みましたが、99段目まで積み上げた時、大神は鶏を鳴かせて夜が明けたと告げられ、鬼は原の蛇掘の池に身を投げたといいます。~宇佐八幡宮HPより抜粋~
私が訪れた時は柵があり下りられませんでしたが、この下にはモノレールがあり、体の不自由な方やご高齢の方は無料で利用できるようです。
若宮神社
仁徳天皇と皇子を祀っている神社。除災難、厄難の神様として知られています。
ここから山を下りて帰るルートになります。
素敵です。
癒されます。
祓所
祭典の際、祓の儀(はらいのぎ)を行う場所だそうです。神秘的ですね。
呉橋
帰りに呉橋を見たかったのですが、門が閉まっていて見ることができませんでした。
後でわかったのですが、呉橋は何年かに一度一般に開放されるだけのようです。一般開放の時は中を歩く事ができるようです。
写真が呉橋です。
仲見世
駐車場の向かいに仲見世があり、おみやげ、和菓子、おもちゃ、乾物などのお店や、カフェ、定食屋さんなどが軒を連ねています。
昭和の雰囲気たっぷりです。すでに閉店しているところもありましたが、食べるところは3~4軒残っていました。
終わりに
恥ずかしながら、わたしは宇佐神宮の存在を知りませんでした。
大分旅行の帰りに一般道で福岡まで帰ってみようと思い、気まぐれに車を走らせていたときに、たまたま前を通りました。
夜に灯っていた赤い灯篭がとてもきれいで、思わず車を停めたのですが、夜遅い時間で誰も歩いておらず。
子連れで暗い道を歩く勇気がなかったので、その日は諦めて別の日に訪れました。
ちなみにこちらが夜の宇佐神宮です。夜もきれいです。
今までいろいろな神社を見てきましたが、私の中では宇佐神宮が今でも一番です。
神社仏閣はパワースポットと言われますが、宇佐神宮は別格な感じがしました。本当に大きなパワーを感じました。
神社といえば本殿がメインですが、広く美しい宇佐神宮の境内全体が桃源郷を思わせ、とても魅力的でした。
訪れたのはずいぶん前ですが、今でも特別な思いがあり、機会があればもう一度行ってみたいと思う場所です。
宇佐神宮は今回紹介した以外にも見どころがたくさんあります。素晴らしい場所ですので興味を持たれた方は是非一度訪れてみてください。(*^-^*)
宇佐神宮は日本で16しかない勅祭社(ちょくさいしゃ)です。勅祭社(ちょくさいしゃ)とは、天皇が命令書の一種である公文書を伝えるために使者を派遣する神社のことで、九州では「宇佐神宮」と福岡県の「香椎宮」のみだそうです。
宇佐神宮 アクセス
- 宇佐神宮
- 〒872-0102 大分県宇佐市南宇佐2859
- 開館時間: 6:00~21:00
- 0978-37-0001
- 入場料:参拝は無料/宝物館は有料
- 休日:なし
- トイレ・自販機:あり
- 駐車料金:400円/400台(宇佐八幡駐車場)
宇佐神宮 駐車場
わたしは宇佐八幡駐車場を利用しました。出入口は2か所あります。
駐車場は全部で4つありますので、満車のときは下記サイトを参考にしてください。
↓ここから車で15分くらいです。
大分【昭和の町】映画ナミヤ雑貨店のロケ地を訪ねて・昭和レトロの詰まった町↓「昭和の町」駐車場のそばに遊具の楽しい公園があります。
【豊後高田市中央公園】子どもがめっちゃ喜ぶ!「昭和ロマン蔵」の隣