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祐徳稲荷神社ってどんな神社?
祐徳稲荷神社は、江戸時代の1687年(5代将軍徳川綱吉の時代)に建立されました。
創建したのは、肥前鹿島藩主「鍋島直朝」公の妻である花山院萬子媛。
萬子媛が、鍋島家に嫁ぐ際に、花山院(京都)にまつられていた稲荷神社の分霊をここに奉祀したそうです。
日本三大稲荷
祐徳稲荷神社は、京都の「伏見稲荷」、茨城県の「笠間稲荷」とともに、日本三大稲荷のひとつに数えられています。
総漆塗りの楼門は本当に美しいです…。その絢爛豪華な姿から、「鎮西日光」と称されています。
手水舎もとてもきらびやか。もし行かれた際は、ぜひ手水舎の天井も見上げてください。
光が反射してうまく写せなかったのですが、龍の絵画がすごくかっこいいです!
佐賀といえば有田焼ですが、楼門の随神(かんながら)は有田焼で作られています。
※随神(かんながら):神を守る者として安置される像のこと
祐徳稲荷神社 風鈴
本殿に上がる階段は、風鈴の音が心地よいです。
風鈴の期間は年によってかわるそうですが、例年6月~11月くらいまで飾られるそうです。
2021年の今年は10月末くらいまでを予定しているそうです。
風鈴はお土産でも売っています。
祐徳稲荷神社 本殿
本殿も、総漆塗です。
和の色遣いと漆の朱色が調和して、とてもきれいです。
祐徳稲荷神社 奥の院
なんて、余裕かましていたのはこの時まで。
のちほど地獄を味わうのですが、このときはまだ知りませんでした。
本殿の隣に階段を見つけ、「行ってみよか?」と軽~い気持ちで上ったのですが・・・。
実は、この階段、かなり上までつながってたんです汗。
地図を見るとわかりますが、本殿の上にある「奥の院」、「奥の院別社」はともに、山の頂。
そんなことも知らずに、真夏の暑い日に小さい水筒1つで登っちゃったものだから、もう大変。
石壁神社
祐徳稲荷神社を建立した花山院萬子媛が祀られています。
(このときはまだ余裕です。お賽銭を投げて参拝)
赤鳥居
まだまだ余裕のよっちゃんです。
命婦舎(みょうぷしゃ)
「わぁ~まだ鳥居がまだ続いてる。きれいね~。」なんて言いながら。
記念写真なんか撮っちゃったりして。
そろそろ着く頃かな。
け、けっこう歩くのね笑。息切れしてきました。
「アリとキリギリス」のキリギリスタイプの私たち親子は、1つしかない水筒をガブ飲み。
パノラマ写真なんて撮ってみたけど雑なもんです。
命婦社
ちょ、景色変わってきてない?今からこの傾斜はキツイって~(泣)
娘と水を奪い合うように飲む。(さっきは譲り合っていたのに)
人とすれ違うたびに笑顔で「こんにちは~」なんて言ってた頃がすでになつかしい。
暑くて、マスクで息苦しくて、のどが渇いて、すれ違うも無言。
己の器の小ささを神様が気づかせてくれます笑。
右を向いたら、横っちょになんかありました。(1ミリも余計に歩きたくないので寄りません)
つ、つきました~~~~~~涙。素晴らしい眺め!
山頂に自販機があって命拾いしました…。ここに自販機がなかったら倒れてたかも…。いや、誰かの水筒奪い取ってたかも笑。
山頂の風鈴の音だけが、私の汚れた心をなぐさめてくれました。
で、こちらが奥の院です。多分…笑(思考停止中)
真夏の山登りはきつかったけど、今は涼しいのできっと楽しめると思います!
祐徳稲荷神社 錦波川と門前町
普段は水が少なく穏やかな錦波川(きんぱがわ)ですが、数年前の豪雨で川の水が氾濫し、商店街に流れ込んだのだそうです。
もともと老朽化していた商店街。多くのお店がダメージを受けたのをきっかけに、少しずつ改装を進めているのだとか。
個人的には好きな風景ですが、数年後はおしゃれな門前町に変わっているかもしれませんね。
観光客は減ってはいるものの、大晦日は夜中まで大賑わいになるそううです。
終わりに
神秘的で美しい神社でした。ずっと来たかったところなので満足です。
お土産屋の店主の方が、「花山院萬子媛には2人の息子がいたんだけど、どちらも若くして亡くなってしまい、その後、萬子媛はこの祐徳稲荷に籠って尼さんになったのよ。」と教えてくれました。
華やかな神社ですが、そのような悲しいエピソードがあったのですね。
祐徳稲荷神社 アクセス
祐徳稲荷神社 駐車場
駐車場は2か所あります。
道路を渡って神社へ行きたい方はこちらの駐車場
門前町(商店街)を通ってから神社へ行きたいときはこちらの駐車場