福岡城に天守閣はあったのか? 黒田長政の軌跡を辿る 圧切り長谷部の展示始まる!

福岡市博物館開館30周年記念展 ふくおかの名宝―城と人とまち―

【お知らせ】福岡市博物館で国宝「黒田家名宝展示」が展示されます!

織田信長から黒田家に褒美として与えられた名刀「へし切長谷部(へしきりはせべ)」。現在福岡市博物館に保管されていますが来月よりいよいよ公開になります。

福岡市博物館開館30周年記念展 
2020年10月8日(木)~2020年11月29日(日)

詳細は福岡市博物館HPにてご確認ください。

福岡城跡はどんなところ?

福岡城跡は福岡市中央区にあり、中心地「天神」から歩いて15分ほどにある舞鶴公園内にあります。

福岡のビジネス経済の中心地にもかかわらず、公園内に足を踏み入れると突然音のない静かな世界が広がります。

舞鶴公園は福岡市屈指の桜の名所としても有名です。さまざまな品種、約1000本のサクラが咲き乱れる光景は圧巻です。

舞鶴公園のシンボルは何といっても福岡城跡。また、1987年に鴻臚館(こうろかん)が発見され、平安時代ここが海外からのお客様をもてなす迎賓館だったことがわかっており、舞鶴公園は歴史的に重要な場所となっています。

福岡城ってだれが作ったの?

福岡城を作ったのは江戸時代の大名、黒田長政です。慶長5年(1600)、関ヶ原の戦いで勝利に大きく貢献した長政は、褒美として今の大分県中津にあった土地12万石から筑前52万余石へと加増され、筑前福岡藩の初代藩主となりました。(写真参照:Wikipediaより)

徳川家康から土地をもらった黒田長政は、頑張った自分のご褒美として福岡城を作ったということですね!

『福岡』の名づけ親は黒田親子

黒田如水(官兵衛)

豊臣秀吉や徳川家康も一目置いた黒田長政とその父・黒田如水(官兵衛)。実は親子のふるさとは福岡ではなく、岡山県瀬戸内市長船町でした。

江戸時代、岡山県瀬戸内市長船町は、『備前国邑久郡福岡』という地名で、その地名にちなみ『福岡城』と命名しました。

福岡城跡を歩いてみた

多聞櫓(たもんやぐら)国指定重要文化財

南丸(二の丸南郭)にある多聞櫓は、江戸時代から城内に残っている数少ない建物のひとつです。かなり長く、三十間(約55メートル)の奥行きをもちます。
ちょうど草刈り前で奥まで行けず、全体写真撮れませんでした。

中は非公開で入れませんが、一般公開された時の写真がこちら。一般に突き抜けの状態となっていることが多いなか、ここは16の小部屋に別れています。

南二の丸北隅櫓

多聞櫓の裏側になります。高く積み上げられた石垣を土台に築かれ、「石落」があることから、いざというときの防御のための櫓と考えられています。

※石落とは、真下にいる敵を攻撃するためのもので、下方に開く開口部のこと。(写真参照:舞鶴公園内看板)

名島門(なじまもん)福岡市文化財

もともと「名島城」の脇門だったのを、黒田長政が福岡城を築き居城を移すとき、林直利(※)にさげ渡され、邸宅の門として使用されていたといわれています。近くで見るとすごい迫力です。

林直利:長政の家臣の中から選ばれた24人の精鋭、黒田24騎の一人

そのあと明治中期に移築されそうになったのを地元代議士が買い戻し、自宅の門に使っていたそうですが、その後ここに移されたそうです。

祈念櫓(きねんやぐら)福岡県指定文化財

本丸の東北隅に鬼門(北東)封じを祈念するために建てられた櫓(やぐら)です。

現在(2020年6月)は石垣の修復工事が行われていますので、修復前のお写真を添付しておきます。(令和4年3月終了予定)(参照:福岡市経済観光文化局)

下之橋御門 福岡県有形文化財

左:下之橋御門(しものはしごもん)

福岡城東側の守りを固めていた場所とされています。江戸末期に福岡城に存在した門の中で唯一、当時のまま同じ位置に残されています。右は「伝・潮見櫓」(しおみやぐら)

本丸(ほんまる)

本丸というのは、藩主が政務を行い、住宅としても使っていた「本丸御殿」がある場所です。天守台へと続く福岡城の中心部で、城構えで最も主要な一区画です。

埋門跡(うめもんあと)

敵の侵入を防ぐため幅が狭くつくられています。

天守台へ登る階段。

天守台

天守台からの眺めです。大濠公園側の景色です。福岡タワーと右側にPAYPAYドーム(旧ヤフオクドーム)の屋根が見えます。都会の中に大きな森が広がっていてNYのセントラルパークみたいです。

幻の福岡城天守閣

福岡城跡には天守閣は残っていません。この天守閣をめぐってはいろいろな議論がなされているようです。

実は、これまで福岡城には天守閣がもともとなかったと考えられてきました。というのも、1646年(天保3年)に描かれた福岡城の絵図に天守閣はなく、黒田如水・長政親子は幕府に遠慮して建てなかったのではないか?というのが定説でした。

近年、存在説が浮上

ところが近年、ある手紙がクローズアップされます。それは、小倉藩主の細川忠興が息子にあてた手紙で、そこには「長政が幕府に配慮し、天守などを取り壊すと語った」と書かれていました。

よって現在では、「はじめは天守閣を作ったが、のちに取り壊されたのでは?」という説が説得力を増しています。

天守台からは360度のパノラマを楽しめます。これが江戸時代、黒田長政が眺めた景色かぁ。福岡城下を一望することができ、さぞ気持ちがよかったことでしょう。

仮にもし天守閣が存在していたとすると、天守台の基礎や石垣の規模から5層の天守閣が立っていたと推定されるそうです。その姿がこちら。

模型全体図はこちら。かっこいいですね~!

筑前城郭研究会 会長小田原 早嗣先生作成(※写真参照:http://fukuoka-oshiro.com/about/index.cgi?pg=0300)

小さな資料館『福岡城むかし探訪館』

福岡城跡堀石垣の方へ行く途中に、「福岡城むかし探訪館」があります。

こじんまりとした展示室ですが、福岡城について前知識がなかった私にはなかなかおもしろかったです。

福岡城下の復元模型も楽しめます。この模型、実は忍者が潜んでいるらしいですよ!小さな忍者を探してみてください♪

織田信長から褒美として与えられた「へし切長谷部(へしきりはせべ)」のレプリカ。

歩いていると、福岡城跡内に井戸の名残りがいくつかみられます。

謎の機械がついてます。地震活動予測システムだそうです。

2005年福岡県西方沖地震が起こりました。その3週間前から前兆的な地下水位が変動していたそうで、絶えず地下水位変化のデータを収集しているそうです。井戸の名残りが意外な使い道になりました。

52万石ってどのくらいの広さなの?

関ヶ原の戦いの功績を称え、52万石の土地を幕府から褒美としてもらった黒田長政。

ところで、52万石って、実際どのくらいの広さなんでしょう?

一石の広さを調べるとこんな風に書いてあり。「一石(いちごく)は、一年に大人が食べる米の量を収穫できるだけの土地の広さ。」

なるほど!ということは、「52万石は、一年に52万人の大人が食べる米の量を収穫できるだけの土地の広さ」か!って、やっぱりわかりません・・・。

調べると、「1万石は11.682km²。一辺が約3.4kmの正方形」と書いてありました。

長政がもらった土地52万石は、面積にすると607.464km²。福岡市の広さが343.4 km²ですから、相当広い土地をもらったということになります!

福岡城跡を訪れた感想

長政は幕府に配慮して最初から作らなかったのか、それとも取り壊したのか?天守閣の謎を解明する日が待ち遠しいです!

どちらの説も、長政の人柄を感じるエピソードですね。自分の権力に酔いしれることのない武士だったのではないでしょうか?

仮に天守閣がなかったとしても、ここまで有力説があるのなら、あったのだと思う方が夢がありますよね!実物大に復元した姿を見てみたいものです。

国宝『金印』

福岡市博物館には、国宝『金印』が展示されています。金印が福岡県で発見されたのは広く知られていますが、その金印が黒田家から寄贈を受けたものだということはご存じでしょうか?

私は今回の記事で調べ物をしているとき偶然それを知り、とても驚きました。江戸時代に百姓が偶然発見し、郡奉行を介して福岡藩へと渡ったとされています。それから何百年も大事に保管していたのですね。

黒田家が福岡の歴史に深く関わっていることを改めて感じさせるエピソードでした。

舞鶴公園内で自転車レンタル(チャリチャリ)ができます

舞鶴公園内には『チャリチャリポート舞鶴公園』があります。サイクリングしたい時はここで借りられます。

チャリチャリポート舞鶴公園の場所

チャリチャリ公式サイト

 

舞鶴公園・福岡城跡へのアクセス・基本情報

MEMO

駐車場案内

駐車場は舞鶴公園の周りに数多くあります。

駐車場 利用期間 時間 1時間
第1駐車場
68台)
4/1~10/31

11/1~12/29

5:30~2:00

6:30~19:00

150円
第2駐車場
(71台)
4/1~9/30

10/1~3/31

8:00~2:00

8:00~19:00

150円
※12/29~1/3は閉鎖 ※出庫は24時間可能 ※障がい者(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている者)が運転又は同乗する車は免除。

 

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